客室清掃の仕組み

アルバイト体験記

客室清掃の仕組み

客室清掃(ルームメイク)はどんな流れで一日が始まり終わるのか、簡単に紹介したいと思います。

自分が働いていたのはビジネスホテルで、基本的に5時間で12部屋を作り、1フロアを2~3人で担当し、休憩は30分あります。

日によっては1人13~15部屋になることもあり、その分終わる時間も長くなります。

出勤~働くまで

朝出勤して事務所でユニフォームに着替えてタイムカードを押し、朝礼を待ちます。

この時、今日は自分がどのフロアなのか、誰と一緒なのか、何部屋をこなすのかが、ヘルプがいくつあるのかなど、来て初めてわかります。

マネージャー陣が、今日のアウト予定の部屋やステイの部屋の総数から、一人あたりのノルマを自分たちの出勤までに決めています。

フロアは基本的に自分の担当のフロアが多いですが、誰かが休みの時は別のフロアに移動になることもあり、日によって変動します。

他のフロアにヘルプに行かなければならないこともあり、その場合は掃除道具などを持っていかなければならず、少し大変です。

一緒にやる人がやりにくい人だったり、部屋の稼働率が高くてノルマが15部屋もあったり、ヘルプが多かったり、そういう場合だと覚悟が必要で、ここで仕事のモチベーションが半分決まると言っても過言ではありません。

自分の担当する部屋が、全てお客さんが使用済みのアウト部屋だと作業が多くなり大変ですが、逆にお客さんが使用中のステイ部屋が多いと作業が少なくて済むので、比較的楽だったりします。

この時点で、今日はどんな流れで、どのくらいで終わるのかなどが大体イメージできます。

自分がどのフロアか、ノルマは何部屋か、誰とやるのかなどもろもろを確認した後、フロアのマスターキーをピックアップし、なくさないように腰につけます。

時間になると朝礼が始まります。

朝礼では、クレームがあったことや、ノロウィルスなど時期的に気を付けることや、各フロアへのフロントからの細かい指示がマネージャーからスタッフに伝えられます。

朝礼を終えると、各自自分のフロアに向かいます。

自分のフロアで準備~打ち合わせ

自分のフロアに付いたら、自分が使う掃除用具一式を棚から出して、アメニティバッグに足りないアメニティを補充し、一緒のフロアの人と協力して補充用のタオルやシーツを置くための小さいステーションを作ります。

バックヤードからいちいちタオルやシーツを引っ張り出していると大変なので、毎日ワゴンの上に必要な数のシーツやタオル、枕カバーなどを置き、そこから必要なものを部屋に持って行っていました。

ワゴンの準備が終わったらリーダーと今日清掃する部屋について軽く打ち合わせをします。

不公平にならない様に、ベッドが2~3つある大きい部屋と1人用の小さい部屋を何個ずつやるのか、ステイとアウト部屋を何個ずつやるのか、ヘルプに行くのかもしくは誰かヘルプに来るのか、あらかじめ部屋の中に何かを入れておく特別対応の部屋や早仕上げの部屋はあるのか、などをリーダーと話します。

ちなみに自分のホテルでは、部屋に入る前にステーションに置いてある用紙に、どの部屋に何時何分に入ったかと自分の名前を記入していました。

清掃が完了したら、終わった時刻も書いてきます。

これは、後にクレームが入った場合などに誰が清掃したかが分かるためや、適当に清掃させないためなど、事故防止のために行われています。

打ち合わせで細かい内容も把握し、最初に入る部屋の時間を記入したら、いざ客室清掃へ向かいます。

客室清掃~アウト部屋

 

清掃用具とアメニティのバッグを持ち、部屋をノックして声を掛けた後、リーダーからもらったルームキーでドアを開けて中に入ります。

ドアをストッパーで固定して、高い所のほこりを落とし、シーツ、枕カバー、使用済みタオルを回収、部屋に散らばるゴミも集めます。

忘れ物がないか確認したら、シーツ類とゴミをステーションに持っていき、それぞれ分けて所定のカゴや袋に入れていきます。

ワゴンからシーツ、枕カバー、タオル類を取って部屋に向かいます。

部屋に付いたら、シーツをマットレスに織り込んで、枕も作ってベッドを作ります。

もし、布団に大きなシミがついている場合は、布団ごと変えてしまいます。

次に使用済みのコップやポットを洗面台で洗剤で洗って、専用の布巾で拭き上げます。

その後、減っているボディソープ類を補充し、浴室とトイレを指定の洗剤と掃除用具で掃除していきます。

浴室はざらざら、トイレはこびりつきが大敵です。

きれいになったら大きい布巾で全て水滴を拭き上げ、浴室用のアメニティとタオルを設置します。

浴室とトイレが終わったら、壁やテーブルについてる汚れを落として全体のほこりを取り、冷蔵庫をきれいにして、部屋のティッシュ類も補充し、コップやお茶のパック類を設置します。

最後に掃除機をかけて、必要なパンフレットなどを揃えて、浴衣やガウンをベッドに置き、部屋のアラームを指定の時間に直し、もう一度全体のほこりを取ったら終わりです。

自分にチェックの権限がある場合は自分でチェックして終わりですが、そうでない場合はリーダーに後でチェックしてもらいます。

もし、清掃中に何か壊れている箇所、電気がつかないなどを発見した場合は、リーダーに言って業者を呼んでもらい、すぐに修理に入ってもらいます。

全て終わったら、ステーションの用紙に清掃が完了した時刻を記入します。

客室清掃~ステイ部屋

ステイ部屋の場合は、アウト部屋と多少変わってきます。

お客さんの荷物が少ない場合はほとんどアウト部屋と変わらずに掃除が出来る時もありますが、中には驚くほど部屋中に持ち物が散乱している場合もあります。

そういった場合、ピアスなどが床に落ちていることもあり、掃除機で吸ってしまうと大変なので、掃除機はかけれなくなります。

基本的にはアウト部屋と同じ工程ですが、ベッドの上に携帯電話が置いてあったり、浴室に私物のボディソープや歯ブラシが置いてあったり、お客さんの持ち物を壊したり無くしたりしない様に注意する必要があります。

一回どかして、掃除した後にまた元に戻さなければいけないので、掃除をする前にどこに何が置いてあるかを覚えておかないといけません。

位置を把握したら、物をどかしてベッドを作り、浴室とトイレを掃除し、ボディソープ類を補充し、コップ類も洗い、各種アメニティとタオル類も補充し、また物を元に戻します。

掃除機がかけられればかけて、ホコリは取れる範囲で取ります。

パソコンや携帯など精密機器が置いてあるときは、落としたりぶつけたりすると大変なので、より注意が必要です。

あとあとクレームにならないためにも、出来る範囲でお客さんの物には極力触らないようにするのが無難です。

アウト部屋と同じく、仕上がったら自分でチェックするか、リーダーにチェックしてもらい、終わった時刻も忘れずに記入します。

休憩~30分

3時間で30分の休憩になるので、5時間で12部屋の場合、ここまでで出来れば7部屋は終わらしておきたいところです。

ここまでで4~5部屋くらいしか終わっていないと、規定時間におさまりきらなくなるので、休憩時間も清掃に回さなくてはならなくなります。

社内に売店などはないので、みんなお弁当やおにぎり、パンなどを持参していました。

今から近くにコンビニに買いに行くというのも時間のロスなので、自分もあらかじめ買ってくるか、家で作ったものを持っていきました。

休憩と言っても忙しい時はその時間も惜しいので、毎回ちゃんと取れるかというとそうでもありません。

しかし、食べるか食べないかで大分仕事のスピードも変わってくるので、食事はしっかりと取るようにしていました。

ベテランのお姉さま方は毎回きっちりと休憩を取ってしっかり休んでいるので、さすが余裕を感じます。

ヘルプに行く

ヘルプに行く時は、自分の清掃用具とアメニティバッグを抱えたまま、ヘルプ先のフロアに向かいます。

ヘルプ先のリーダーにどこに行けばいいか聞いて、指定された数の部屋を通常通り清掃に入ります。

自分が担当しているフロアと同じ作りの部屋であればそのまま出来るのですが、たまにタオルの置き方やアメニティ自体がそもそも違う場合があり、そういう時はいつもと違う勝手やアメニティの用意に手間取り、時間をロスしがちです。

それでも、何とか終わらせて、自分のフロアへと戻ります。

残りの部屋~片づけ

残った部屋をラストスパートをかけて終わらしていきます。

あと1~2部屋という所まで来るとかなり嬉しくなります。

なんとか全ての部屋を終わらし、リーダーにチェックしてもらってOKが出たら、いつでもお客さんが入れる状態として、作った客室が売り物になります。

インジケーターという客室の状況を示す機械の表示を見ると、どの部屋も、空室・在室・清掃済みのいずれかの表示になっていて、未清掃の表示がない状態です。

それから、後片付けに入ります。

自分の掃除用具をきれいにして、布巾を洗って干したり、クリーニングに出したり、補充用のシャンプー類やアメニティを満タンにしたり、次の日のために準備します。

ゴミは、段ボール、電球、新聞、雑誌、傘、ペットボトル、ビン類、たばこの吸い殻などは、普通のごみと別に捨てなければなりません。

それらを普通の燃えるごみ燃えないゴミと共に、まとめてゴミ置き場に持っていきます。

リネンの業者から届いているクリーニング済みのタオルやシーツを、ステーション内の置き場に移動させていきます。

次に、出していたワゴンをしまって、ステーションを閉めます。

リーダーはタオルやシーツの在庫を見て、あとどのくらい必要かを決めて、業者に発注を掛けます。

ルームキーは、リーダーに返すか、事務所に直接返しにいきます。

この片付けがかなり時間がかかることもあるので、なるべく早めに部屋を終わらせて、片づけに取り掛かりたいところです。

日によっても違うのですが、持っていく段ボールが山盛り、ビンがたくさん、雑誌もたくさん出る日もあり、ゴミ袋と合わせて持っていくのも大変だったりします。

しかし、これを乗り越えればもう一日は終わりなので、もう一踏ん張りです。

ゴミを捨て終え、ステーションも閉めたら、タイムカードを押して、着替えて終わりです。

作業量の多い仕事

客室清掃は、実に工程の多い仕事ですね。

肉体的にはきついですが、時間の流れは早いかもしれません。

仕事が終わって帰るともうへとへとで、もう何もできないって感じでした。

ベテランの人は、仕事の後に、家で子供のご飯を作って家事をしたり、もう一つ違う仕事を入れている人もいたりして、さすがだなと思いました。

準備や後片付けにも時間がかかるので、就業前に30分以上早く来て準備をしている人もいました。

清掃の仕方はきっと会社や、ホテルによってかなり違うと思います。

拭く場所によって使う布巾が何種類もあるので、使いこなすのが大変でした。

ユニフォームを会社が洗ってくれるところもあるみたいですが、自分の所は家で洗わなければいけませんでした。

今までしたアルバイトの中で、これほど精神的にも肉体的にもきつかった仕事はありません。

一日の中では、仕事終わりが一番嬉しかったかもしれません。

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