客室清掃とは?
使用済みのホテルの客室を掃除して、次のお客様が使える状態に仕上げる仕事のことです。
ごみを捨て、トイレとお風呂を掃除し、部屋のほこりを取って掃除機をかけ、ベッドを作り、クリーニングされたタオルやガウン・歯ブラシや綿棒などのアメニティをセッティングして完了です。
自分でチェックしたり、チェック専門の人にチェックしてもらったりします。
一部屋20分~30分かけ、5~6時間ほどで10~12部屋ほど仕上げます。
労働時間
お客さんがチェックアウトする朝から、チェックインする夕方までで終わるところが多いです。
大体9時半ごろから16時くらいまで、部屋の大きさやベッド数にもよりますが、一回の勤務で10部屋から12部屋くらいを一人で作ります。
休憩は30分で、5~6時間ほどの勤務時間です。
賃金
時給は1000円以上から1200円ほどと、最近は普通の仕事に比べて高いところが多いです。
ホテルによっても違いますが、中には900円ほどのところもあるので、注意が必要です。
最近は多少改善がみられる様ですが、客室清掃はなぜか、低賃金で重労働という所が以前は当然のように存在していたので、あらかじめその会社の労働条件を必ずよく確認しておきましょう。
1000円を切るところはお勧めできません。
自分が働いた場所は自分が入る前に時給が上がり、時給1200円でした。
こんな人に向いている
一人で黙々とやるタイプの人に向いているかもしれません。
基本的に人前に出る仕事ではないので、接客などは苦手だけど、体力には自信があるという方におススメです。
お客さんと接することはあまりありません。
掃除や整理整頓などが得意な人にもうってつけです。
きれいに部屋を仕上げられたときは、とても気持ちがいいです。
労働環境は必ずしも良くない場所も多いので、精神的にタフな人におススメです。
ここが楽しい!
やはり、部屋をきれいに仕上げられたときは誇り高い気持ちになります。
ここにお客さんがこれから入るんだ、と感慨深くなります。
ベッドもピシッときれいに作れるとなんとも気持ち良いです。
時にはお客さんからの感謝のメッセージが置いてあったり、裏方なりに喜びも感じれます。
この仕事のメリット
ホテルや客室の稼働状況によって終わる時間はまちまちですが、早いと15時くらいで終わるので、夜の時間が有効に使えます。
決まって朝から夕方なので、規則的な生活が送れます。
ダブルワークをしている方も多いです。
ホテルによっては一日100部屋くらい入れ替わったりするので、仕事がない日はまずありません。
また、一部屋をきちんと仕上げていけばそれでいいので、非常に気楽です。
人付き合いが苦手な人でも、黙々と出来る仕事です。
あと、初体験の人は必ず痩せます。
自分は働き出して3ヶ月で5キロほど落ちました。
それもメリットと言えばメリットかも知れません。
この仕事のデメリット
とにかくきついです。
これは、客室清掃という響きからは中々想像しづらいことですが、完全な肉体労働です。
体力がない方にはあまりお勧めできません。
中腰の姿勢が多く、背の高い人は腰を痛めやすいです。
ベテランの方たちはなぜこんなに早く部屋を仕上げられるんだと、最初はびっくりします。
人にもよりますが、慣れるまでに非常に時間がかかります。
最初のうちは、終わったらもうその日はぐったりしてしまいます。
一人前になって一人でチェックできるようになるまでにやめていく方も多いです。
時給は高かったとしても、労働時間が4時間から6時間ほどと短いので、この仕事だけだと一日であまり稼げません。
すごい人はこの仕事の後にもう一つ仕事を掛け持ちして夜中まで働いたりして、客室清掃さんの体力には面を食らいます。
きつくてもいいからもっと一回でたくさん稼ぎたい、という方には不向きかもしれません。
この仕事のコツ
部屋を作るのが丁寧に越したことはないのですが、あまり丁寧にしていると、その日のノルマを達成できないこともあります。
なので、とにかく丁寧かつ早く仕上げるために、ありとあらゆる工夫が必要になってきます。
ベテランの方の持ち物や、動き方を見ているとだんだんと早さの秘訣が分かってきます。
自分が見つけたコツは主に以下の通りです。
1.忘れ物や補充切れをなくし、取りに行く手間を省く
ホテルにもよりますが、自分でアメニティなどの補充用のバッグを持っている、もしくは大型のワゴンにアメニティを積んでいたりする場合、もしルームメイクをしている最中にアメニティがなくなってしまったら、事務所やステーションまでいちいち取りに行かなくてはいけません。
もしくは掃除用具が見当たらなくて探したり、洗剤を補充しに行ったり、持っていくシーツの枚数を間違えて取りに行くのも時間のロスにつながります。
こういったロスが重なると、かなり余分な時間を取られてしまうので、朝動き出す前に補充をぱんぱんにして、持ち物の確認をしっかり行うといいです。
準備が出来ているか否かで大分時間が変わってきます。
慣れるまでは、少し朝早めに出勤して準備に時間かけるといいかも知れません。
2.大きな部屋から掃除を始める
これも、自分でどこの部屋から掃除を始めていいのかをゆだねられている場合に限りますが、ベッドが二つ以上ある大きい部屋から掃除を始める方が早く終わります。
単純にベッドメイクやごみの量が増えて時間がかかるだけでなく、汚れ方が一人部屋に比べてかなり酷く、荒れていることが多いです。
一人で泊まっているよりも、複数で泊まっている方が気が大きくなるからかもしれませんが、めちゃくちゃなこともしばしばです。
小さい一人部屋から掃除を始めて、大体最後の30分くらいで大きい部屋を終わらそうと考えていて、いざ部屋を開けたら予想以上の汚れで時間内で終わりきらない、ということになりかねません。
時間配分をうまく行うためにも、まずは最大の難敵である大きい部屋から終わらしてしまうのがいいです。
3.自分の最低限のラインを決めておく
清掃はきれいにしようと思えばきりがない世界です。
一見きれいに見えても、探し出すと延々と掃除を続けることも出来ますので、ホテル側が要求するクオリティーをぎりぎり超えない程度に、自分で「ここまで」と切り上げることも大事です。
お客さんを思うと細かい所が気になってしまうのは分かりますが、要求されていないことは極力やらない方が無難です。
マニュアルが完全に統一されていないということも大きな問題だと思うのですが、あまりにきれいにしすぎても、ホテル側としては助かるので「そこまでやらなくていい」とは言ってくれません。
手を抜くということではなく、自分もホテル側も納得できる最低限のラインを考えて決めておくと、ついついやってしまうということが少なくなり、時間も短縮できます。
4.あまり汚れていない部屋も全力で終わらす
たまに、使用済みのはずなのにさほど汚れていない部屋にあたることがあります。
浴室も明らかに使っていなくて、ゴミも少なかったりして、そんな部屋にあたると、「これなら早く終わりそうだ」と思っていつもよりペースを落として掃除したりします。
しかし、こういう部屋ほど、油断せずに全力で終わらしてしまいましょう。
後々とんでもなく汚い部屋にあたってしまって、結局いつもと同じ遅い時間になってしまう、ということも多々あるので、少しでも早く終わるに越したことはありません。
例え時間が余っても後片付けや、明日の準備もしっかり出来ますので、決して損はありません。
労働環境
ホテルにもよりますが、労働環境は決していいとは言えません。
きついので、慣れるまでにやめてしまう人も非常に高いです。
日本人は繊細なせいか、新しく入っても次々に辞めていくので、同僚や先輩に外国人が非常に多いです。
外国人の従業員はもちろんいい人もいるのですが、コミュニケーションがうまくいかないこともあります。
リーダーにもよりますが、バックヤードはめちゃくちゃになっていることもまちまちあり、恐らく最初は面食らうことでしょう。
精神的にタフな人ばかりが残っていくという印象です。
男女比率は女性が7割という感じで、男性が少ない職場です。
働いた感想
働く前に、そのホテルの労働条件をきちんと確認しておきましょう。
ラグジュアリーではないビジネスやシティホテルほど、労働環境が劣悪なところが多いです。
客室清掃という仕事自体は楽しくても、環境の悪さに耐えられずに辞めていく方も多いです。
豪華なホテルだと、日本人しか雇わないところもあるので、そういったホテルは環境も悪くありません。
自分としては今まで働いた仕事の中で、体力的には一番きつかったです。
外国人の従業員は優しい人も多いですが、大雑把な人も多く、日本人的な感覚からすると合わない人もいるでしょう。
逆にそこらへんが楽しめるといいかもしれません。
とにかく客室清掃は体力勝負です。
体力に自信があり、精神的にもへこたれない自信がある人は、ぜひチャレンジしてみてください。

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