テレビ局の客入れの嫌に感じた体験
テレビ局の客入れの仕事の嫌な体験を紹介したいと思います。
収録や生放送の観覧に来たお客さんをテレビ局の外からスタジオまで案内し、終わったらまたテレビ局の外まで誘導する仕事です。
生放送は時間通りに終わりますが、収録は長引くこともあり、6~8時間ほどと勤務時間は変化します。
お客さんに窮屈な思いをさせてしまう・・・
テレビ局の中は関係者以外は自由に動けず、収録や生放送などの特殊性ゆえに、お客さんにはある程度窮屈さを強いることになります。
ツアーの引率のように狭い通路を整列しながら通ってもらい、いざ収録や生放送が始まってしまったらトイレにも気軽に行けませんし、飲食も禁止なので喉が渇いたりお腹が空いても我慢しなければいけません。
まさにお客さんも一緒になってテレビを作っている感じではあります。
映画館や劇場も似たような決まりはあっても、基本的には個人のモラルに任されている感じですが、テレビ局はそれよりも少し厳しい感じでしょうか。
携帯の電源もマナーモードではなく、完全に切ってもらうようにお願いしていましたし、その他音楽プレーヤーなどの電子機器も同様です。
トイレは、集まったお客さんを名簿で受付して注意事項などを説明し、スタジオ手前まで移動して待機してる間に、その通路にあるトイレで前もって済ませてもらいます。
それでも、スタジオで本番が始まってから、トイレに行きたくなってしまう方は数人必ず出てしまいます。
お客さんが100人以上いる時など多い時はなおさらです。
生理現象なので仕方のないことですが、本番中、スタジオでカメラが回っている時は映り込んでしまう可能性があるので、お客さんにトイレに行きたいと合図を送られても、なくなく断らざるを得ません。
そういう場合は、もう少し待ってくださいと合図して、VTRが流れた時や一旦カメラが止まった時、生放送であればCMに入った時を見計らって案内します。
本当に体調が悪くて我慢できない、倒れてしまうなどの緊急事態ならもう関係なく案内しなくてはいけませんが、そうでなければタイミングによっては結構我慢してもらうことになってしまいます。
本当は自由に行かせてあげたくても、中々案内出来ない時は心が痛いです。
また、収録の時は、お客さんがスタジオ前で待機している時間が長くなってしまうこともあります。
生放送であれば無理やりにでも時間通りに始めなければいけないので、お客さんがスタジオに入る時間が長くなることはまずないのですが、収録の場合はリハーサルなどが伸びてしまうと、お客さんは立ちっぱなしのまま狭い通路で待ち続けることになります。
それがいつ終わるのかはスタッフも分かりませんし、15分、20分、30分と時間が過ぎていくにつれて、お客さんもイライラしてきます。
こっちもすいませんというしかないですし、そんな時は内心ひやひやでした。
映画や劇を見るように気軽に来た人にしてみたら、窮屈さを感じるのは当然かもしれません。
それでも、本番が始まってテレビでしか見たことのなかった人たちが目の前にどんどん登場してくると、今までのもやもやしてたお客さんも目がキラキラしだすので、ホッとします。
熱狂するお客さんが怖い時がある・・・
お客さんは抽選で選ばれるのですが、年齢層は大人な方達だけではなく、若い方ももちろんいます。
大人の方達は、タレントさんを目の前にしても、顔がぱぁっーとする方はいても、騒ぐ方はほとんどいませんが、若い女性のお客さんで、キャーッと大声をあげる方もいます。
騒いでもらった方が華やかで良い面もあり、大抵は本番が始まると静かになるので、スタジオに用意された席に座っているのであれば、さほど問題はありません。
怖いのは、お客さんをスタジオに案内している時やスタジオ前で待機している時、タレントさんと鉢合わせしてしまう時です。
控室が近くにあるスタジオもあり、タレントさんが近くを通ると、それにお客さんが気づいてわぁっと湧くのですが、お客さんとタレントさんの間には仕切りがないので、タレントさんに向かって走り出されたら止められない状態です。
この時にちゃんとお客さんを見ていないと、興奮した若いお客さんは近づこうとしてしまうので、気を引き締めないといけなく、緊張する一瞬です。
お客さんがいるのは分かっているでしょうから、近くを通ろうとするタレントさんや案内するテレビ局側も配慮して欲しいのですが、中々ヒヤッとします。
コンサートの収録などでも、お客さんが立ち見でスタジオ内に用意された柵の中で、収録を見てもらうときも要注意でした。
今流行りのバンドやアーティストが演奏する時、だんだんと興奮してきた若いお客さんは、前に前に行こうとするので、目の前にある柵を倒してしまいそうになります。
頑丈な柵を用意しても、大人数で押されては倒れてしまうので、そうなるとドミノ倒しになり大変危険ですし、演者の方にも危険が及びかねません。
あらかじめ柵には触れないようにお願いしていても、興奮すると忘れてしまいますし、柵を床にテープで頑丈に張り付けた上で、スタッフがしゃがんで柵を抑えるという対策を取っていました。
これはきっとコンサートのスタッフは体験することだと思いますが、特に人気のあるバンドやアーティスト、激しい曲が演奏されるときはより注意が必要でした。
無事収録や生放送が終わっても、そのまま帰らずにテレビ局の入り口でタレントさんたちが出るのを待つ、いわゆる出待ちになってしまう人もいるので、もちろん警備の方はいても、ひやひやします。
若い方でも、節度を持って楽しんで帰ってくる方がほとんどですが、中にはそういった興奮してしまう方達がいるので、ちょっと怖く感じる時もありました。
たまにいる態度が良くない局内の関係者・・・
テレビはたくさんの人が集まって作っているので、中には態度が良くない方もたまにいました。
もちろん人がたくさん集まれば色んな方がいますし、テレビを作っている人達は大半が接客業と無縁でしょうから仕方ないですが、そんな人を目にすることもあります。
寝ないで制作をしなければならずにイライラしているのか、観覧のお客さんが並んでいる場所を陣取ってご飯を食べているスタッフや、大声で品の悪い内容の話をしながらお客さんの横を通り過ぎるスタッフも見ました。
カメラマンさんやセットを作る大道具さんたちは、時間に追われているので、仕事中はピリピリしている感じはありますが、変な態度を取るような人達は見たことがありません。
そういう人達はきっと職人さん気質なんだろうと思います。
プロデューサーやディレクター、恐らくタレントさんのマネージャーだろうと思われるスーツを着た怪しい人がやたら大声で収録中に笑っていたりというのはしょっちゅうです。
何の仕事をしているのか分からない怪しい関係者はよくうろうろしています。
まあ、色んな人を見れたというのは、経験として良かったかもしれません。
テレビというのはなんとも不思議な世界だと思いました。


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