介護での嫌だった体験
自分が介護のアルバイトをした中で、嫌に感じた、腹が立った体験を簡単に紹介したいと思います。
自分が働いていたのは小さな会社がやっているこじんまりとした老人ホームで、昼から夕方は2~3人、早朝と深夜は1人のスタッフで回していました。
日勤の人がお客さんをお風呂に入れるので、夜勤で働いた自分は夕ご飯を見守って就寝補助、深夜のトイレ対応をしながら朝をむかえるという感じでした。
お客さんのトイレの手伝いが大変
嫌に感じるというよりも、思っている以上に大変であるという感じでしょうか。
これがネックになる人は多い様です。
自分は募集広告に「簡単なトイレ誘導もあり」と書いてあったのでそういうのはあまり気にせず応募したのですが、実際働いてみたら普通にトイレでのお客さんの介護をすることになっていたので、少し面喰いました。
自分で出来ない方の用を足す手伝いをしたりおむつを替えたりと、その光景自体にはさほど抵抗はなかったのですが、やる作業が多いのが一苦労でした。
手を添えれば歩ける方ならそうでもないですが、車イスでないと動けない方は転ばないようにかなり支えてあげないと立ち上がることが出来ないので、そこに配慮した上で座って用を足してもらい、支えながら微妙に座る位置を変えつつおむつを替えていくというのは、一回でもかなり気力体力を使います。
体重がかなりある長身の男性の方であればなおさらですし、一人で10人ほどこなすとかなり疲れます。
普段何気なくしているトイレというものはいかに工程が多いものなのかと思わされます。
また、就寝を補助してお客さんが寝付いた後も、1時間から2時間ごとにお客さんをトイレに連れていくので、仮眠というのはちゃんと取ることが出来ません。
おむつをしている方でも大丈夫か確認に行かなくてはいけませんし、必ず連れて行っておいた方が良い方もいました。
そういった意味で、自分がやった中ではトイレ関係が一番大変な作業だと思いました。
自分はやっていないのでわかりませんが、もちろん、入浴の介助もかなり大変なんだろうとは思います。
お客さんに対して配慮のないスタッフがいる
どこの職場にも一人くらいデリカシーのないスタッフはいるものです。
自分が働いた所にも、中年の先輩スタッフで、粗雑な人がいました。
介護とはいえお金を払っているお客さんだと思うのですが、どうも介護をしている自分がえらいと勘違いしてしまうのでしょう。
お客さんにため口で命令するように「トイレ」と言い放ったり、お客さんの目の前で大声で「ちゃんと見てないとどこ行くか分からないんだから」と会話していたり、見ていてこちらも不快に感じました。
お客さんの耳が遠かったり、強気でいないと参ってしまうということもあるでしょうが、だからといって横暴に振る舞うのは別の話で、完全にこの人ははき違えているんだと思いました。
周りのスタッフも別に注意するわけでもないので、非常に心地が悪かったです。
自分に教えるときも終始偉そうだったので、きっと元からそういう人なのかもしれません。
他のスタッフは普通だったので、お客さんも言いはしませんが内心気づいていて「しょうがないなあ」と思っていたのかもしれません。
介護もサービス業で、普通のサービス業だったらすぐにクレームが来ることだと思うのですが、そこは一緒に働いていると多忙の中麻痺してしまうんですかね?
あまり衛生的でない
ホテルではないので難しい所だと思うのですが、全体的に清潔感が行き届いている訳ではありませんでした。
お客さんが寝るベッドのシーツは洗ったものを毎日使いますが、布団カバーは毎日洗うわけではなく何日も他のお客さんが使った布団をそのまま使ったり、枕は他のお客さんが日中座っていたクッションをカバーをするわけでもなくそのまま枕として使ったりしていました。
もし自分がお客さんだったら抵抗を感じてしまいます。
もちろん洗濯もしますし、空気清浄器も常に使っていますし、独自の洗剤を使ってテーブルなど室内も掃除をしているのですが、最低限やっているという感じで、徹底されているかというとそうではありませんでした。
食事の出来が作る人によってまちまち
食事もアルバイトが作っているのですが、雑な人が作ると味噌汁の具が煮えていなくてボリボリしていたり、ご飯の固さが変わったり、かなりまちまちでした。
歯が悪いお客さんもいるのですが、そこらへんは社員のチェックが行き届いていないのでしょう。
食事を作る時は定期的に送られてくる冷凍の食材を使って決まったメニューを作るので誰でも作れるのですが、やはりプロではないので作る人によってしまいます。
一人で大人数を見なければいけない
慣れてくると働きだしてから1~2ヶ月ほどで夜から朝まで一人でお客さん10人ほどを見守り、朝に全員を起こしてリビングに誘導して朝食を作らなければいけませんでした。
一人で全員を定期的にトイレに誘導しなければならないので、仮眠もほとんど取れないだけでなく、何かあったことを考えると非常に不安になります。
お客さんの具合が悪くなった時など、責任者への連絡の仕方は教わっていたものの、自分の様な素人が任されていい仕事なのかと思ってしまいました。
救命の資格もなければ、心臓マッサージのやり方も教えてくれませんでした。
お客さんの人数が多い日はただえさえ重労働なのに、何か問題が起きた時にはちゃんと気が回るのだろうかと思うとかなり心配になります。
人が足りないから仕方のないことなのかも知れませんが、リスクの割に任せるにはあまりに早すぎる様な気がしてしまいました。
曜日によってお客さんが3人ほどしか泊まらない曜日もあり、お客さんが多い曜日に入っていてももらえる給料は変わらないので、作業量を考えても不公平なシステムだと感じました。
とにかくこなせれば大丈夫という様な会社の雰囲気なので、だからといって仕事対象が人である分雑にも出来ず、賃金とリスクも含め少しブラックな印象を受けました。
大変な介護の現場
嫌に感じた、というカテゴリーですが、あくまで自分が働いた場所の体験談であり、決して介護の現場で働く人達を悪く言っている訳ではありません。
むしろ自分が働いた会社の様な現状が他の場所でもあるのだとしたら、業界のお偉いさん達や主導する国側にどうにか現場の人達の負担を減らす策を考えてもらいたいものです。
待遇や環境を改善せずに、精神的にも肉体的にもきつくて給料がみ合わなくても手を抜かずに仕事をする人達の善意に頼っていても、当然いつかは限界を迎えるでしょう。
医者が使う医療保険の様に、家族を預ける側が払う介護料金は変わらずに、働く人たちに国から何割か増しでお金が入るというようなシステムなどは作れないものなのでしょうか?
医者と同じ様な待遇にしてもいいと思いますし、働く人によりメリットがある方法を考えて、働く人たちを安心させる必要があるんだと思います。
そうしないと働くモチベーションを失って仕事が雑になってしまう恐れがあり、特に雑になってはいけない業種なんだろうと思います。
自分が家族を預けるとしたら安心して預けられるという環境が理想でしょうが、残念ながら自分が働いた場所はそう思える環境ではありませんでした。


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